終焉に向かうiVDR – 今のうちに録画データを退避しましょう

少し前のニュースになりますが、マクセルがカセットHDD「iV(アイヴィ)」の販売終了を発表しました。

マクセル、カセットHDD「iV」を販売終了。’19年4月以降も在庫の直販は継続 – AV Watch

iVは、日立(子会社のマクセル含む)が、iVDR規格に準拠した製品群に使っている愛称(商標?)ですが、国内で一般流通しているiVDRは、ほぼすべて日立/マクセル製なので事実上iV=iVDRと捉えて支障はないと思います。

カートリッジの販売が終わると言うことは、対応機器の生産・販売も終了に向かっていくと思います。
今、iVにお気に入りの番組を録っていても、数年後に今使っている機器(TV,
iVDRレコーダー)が壊れてしまったときに、買い換えることが出来なくなるかも知れません。

そうならないためには、iVDR対応機器が販売されている今のうちに、今後も再生できる形式に移行しておくのがベストです。

余談ですが、私は10年ほど前にMD再生機器が入手できなくなり、それにしか残していないラジオの録音データなどの救出に奔走した、苦い思い出があります…。
MD製品の販売終了後、MDのデータをPCに取り込める機種が中古ですらもかなり高騰していました。
iVDRについても、今後同じ流れになっていくでしょう。

そうなる前に、少しでも早く録画データの退避を検討しましょう。
現時点で、私の知りうる対処法は以下の3つです。

  • iVDR対応機器を複数台買い置きする
  • Blu-ray Discに待避する
  • 他のHDDレコーダーやネットワークHDD(NAS)などに退避する

後ほど詳細を述べますが、私の推奨は3番めのネットワーク経由での退避です。

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そもそもiVDRってなに?

iVDRの説明は、下記のI-Oデータのページがわかりやすいです。
夢の携帯ハードディスク「iVDR」

簡単に言うと、ビデオテープ(VHS)のように、録画機器に抜いたり刺したりが自由にできるカセット型HDDです。
多くのHDDレコーダーのように「録画した装置でしか再生できない」という制約がなく、iVDR対応機器であれば「どの装置で録画しても別の装置で再生・編集が出来る」というのが魅力でした。

10年ほど前は、日立のWoooの多くの機種に「iVポケット」という差し込み口が付いていたため、Woooユーザーにはおなじみあるいは懐かしいものかと思います。

再生出来なくなるのを防止する方法

再生できなくなるのを防止する方法は、上で挙げた通り下記の3つが考えられます。

  • iVDR対応機器を複数台買い置きする
  • Blu-ray Discに待避する
  • 他のHDDレコーダーやネットワークHDD(NAS)などに退避する

それでは、それぞれ詳しく説明していきます。

iVDR対応機器を複数台買い置きする

これについては、あまり説明する必要はないと思います。
手間はなるべくかけず、お金で解決するプランですね。

ただし複数台買い置きしても、未使用状態での経年劣化(あるのかわかりませんが)や、メーカーのサポート切れなどのリスクもありますので、何台買えば何年耐えられると一概に言えないのが問題です。

Blu-ray Discに待避する

使っているiVDR対応機器が、BD(BD-R, BD-REなど)メディアへの書き出しが出来るタイプであれば、メディア代以外の追加投資なしでデータ退避が可能です。

また、新しいレコーダーを別途用意すれば、ムーブバック機能によって移動することも可能です。

この方式のデメリットは、手間がかかることですね。
iVDRカセットの容量が500GBだとすると、1層タイプのBDメディアに対し20回は書き出し作業が必要となります。
ムーブバックする場合は、それも同様に20回ですね。

レコーダーのBD書き出しって、時間がかかる機種が大半ですし相当面倒くさいと思います。

他のHDDレコーダーやネットワークHDD(NAS)などに退避する

この方式が、実際に私が採用した対処方法でもあります。

ネットワーク経由のダビング機能を使うわけですが、前提条件として送信元(iVDR接続先)・送信先の両方の機器がDTCP-IPに対応している必要があります。

送信元のiVDR対応機器がネットワークダビング対応機種(BIV-TW1100/BIV-WS1100/BIV-TW1000/BIV-WS1000 など)であれば、送信元の条件は満たしています。

送信先は、DTCP-IP対応のネットワークHDD(NAS)であれば問題ありません。DTCP-IP対応のレコーダーやTVの場合、メーカーによって独自の認証を追加している場合があり、必ず出来るとは言えないようです。
DTCP-IP対応のNASの例としては、I-Oデータの「RECBOX DR」「RECBOX AAS」などがあります。

ちなみに、私の場合は送信元のiVDR対応機器がBIV-R521という古いレコーダーで、ネットワークダビング非対応だったため、別途パソコン用のUSBアダプタ(※)を購入し、パソコン経由でデータ退避を行いました。

※ 私は I-Oデータ「RHDM-US/EXP」を購入・使用しましたが、これの前モデル「RHDM-US/EX」、後継モデル「RHDM-UT/TEV5」含めすべて品薄となっているようです。
 また、類似の日立マクセル「M-VDRS.ADP2」は、ハード的にはI-Oデータの最終モデルと同じ(OEM)ようですが、ネットワークダビングに必要なソフトウェアが同梱されていないようですのでご注意ください

私は320GBのiVDRの内容をHVL-DRにネットワークダビングしましたが、半日ほどかかりました。
ただし、操作が必要なのはダビング開始時だけなので、寝る前や出かける前にダビング開始してあとは放置していました。
手間としては問題にならないレベルでした。

まとめ

iVDRに録画したデータの退避方法を3つご紹介しました。
3案のメリット・デメリットを簡単にまとめました。
手間を優先するか、コストを優先するかといったところで、自分の優先度に合わせて案を選んでいただければいいかと思います。

メリット デメリット
対応機器買い置き データ退避の手間がない いつまで保つか不明確
購入費用が一番かかる
BDに焼く メディア代以外費用が掛からない(対応機種であれば) 非対応機種だと出来ない
手間が一番かかる
ネットワークダビング 手間が比較的掛からない (持っていなければ)ダビング先の機器を買う必要がある
対応機種が限られる
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コメント

  1. ななし より:

    はじめまして
    BIV-R521を使っており、まさに故障してしまいました。
    IVDR-Sにダビングしていた番組が観たく、幸いアダプタを買っていたので、PCに接続してみました。
    PROG0001.AVS 等のファイルが確認できましたが、PCで再生は可能でしょうか?

    • ゆうちか より:

      ななしさん

      コメントありがとうございます。
      私の知る限りではありますが、アダプタで接続したiVDR-Sに録画されている番組は
      アダプタに同梱されているソフトでのみ再生が可能です。

      私の持つRHDM-US/EXP の場合は 「DiXiM DigitaTV plus iVDR Edition」が再生ソフトです。

      アダプタによってはPC用の再生ソフトが同梱されていない(Woooからの録画・再生のみサポート対象)というものもあるようです。

  2. イズイズ より:

    RHDM-US/EXを使ってブルーレイに退避を目論んでいましたが、DL-IP recorderソフトがAACS期限切れで再取得できずでブルーレイに退避できませんでした。DVDにもできず現在他の方法を探しています。
    いい方法があったら教えて下さい。

    • ゆうちか より:

      イズイズさん

      その現象に遭遇したことはありませんので、確実な方法を提案することはできませんが、ソフトの期限切れということであれば、別のソフトを試す or ソフトのサポートに問い合わせる ということぐらいしか思いつきません。

      本記事に、ak さんがコメントで情報を書いてくださっている、以下のソフトを試してみるのはいかがでしょうか。

       PC TV Plus
       URL:https://www.sony.jp/software/store/products/pctv-plus/

      14日間の体験版もあるということですので、一度仕様してみてはいかがでしょうか。

  3. ttt より:

    はじめまして。
    woooからiVDR-Sに取った映像をHVL-DRに移動した場合,それをDLNA対応の他社製テレビ(Vieraです)からPCを介さず見ることは可能でしょうか?
    ネットワーク上にHVL-DRがあれば直接テレビからアクセスして見られるのかもと思ったのですが,他社製テレビがiVDRのファイル形式(.avs)再生に対応しているということは考えられず,そうなると無理ですよね?

    お時間のありますときにご回答いただけましたら幸いです。

    どうぞよろしくお願いいたします。

    • ゆうちか より:

      tttさん

      HVL-DRに移動した場合は、他社製テレビで見ることは可能です。
      テレビがHVL-DRの再生に対応していれば、という話になりますので、下記URLで対応しているかをご確認ください。(新しいテレビは載っていませんが…)
      https://www.iodata.jp/pio/io/hdd/landisk_hvldr.htm

      仕組みについての推測ですが、DTCP-IPでのネットワークダビングは、「.avs形式のファイルをコピー」ではなく「録画コンテンツのダビング」として行われるので、HVL-DR内では.avs形式ではなく別の形式で保存されるのではないでしょうか。
      映像・音声のデータを変換することはないと思いますが、メタデータ部分の書き換え等はあるかもしれません。

  4. たけのこ より:

    初めまして。
    iVDRを愛用しているのですが、機械に滅法疎い為質問させて頂きます。
    私がやるなら2つ目か3つ目の方法かなと思っているのですが、ダビングした際に画質や音質は落ちるものなのでしょうか?
    また、2つ目と3つ目の方法ならどちらの方が手軽に録画したデータを再生しやすいでしょうか?

    • ゆうちか より:

      たけのこさん

      2つ目,3つ目は、いずれも画質・音質の劣化はありません。
      2つ目のBlu-ray Discに退避する場合に、オプションで画質を低下させて、ダビング時間を増やす、などは機種によって選択できるかと思いますが、これを選ばなければ低下しません。

      どちらが手軽かですが、この手の機器に詳しい人であれば3つ目の別機器に退避するのが再生時にテレビやレコーダーのリモコンだけで出来るのでこちらですが、難易度は高いと思います。
      あまり機器に詳しくないようですと、シンプルにBD-Rの出し入れだけでやれる2つ目の方法の方が手軽かもしれません。

  5. ak より:

    ななしさん

    横から失礼します。
    iVDR-Sという検索ワードでググっていたら、このサイトにたどり着きました。

    iVDR-Sに録画されている番組のPCでの再生は、
    Windowsパソコン対応テレビアプリ
     PC TV Plus
     URL:https://www.sony.jp/software/store/products/pctv-plus/
    でも可能です。
    ダウンロードしてインストールすれば、14日間の体験版として無料で使用できますので、
    一度試されてはいかがですか?
    気に入れば、有料(3,000円+税)で購入出来ます。
    但し、「RHDM-UT/TEV5」等のアダプタに同梱されているiVDR-S Media Serverのインストールは必須だと思います。
    ちなみに、HDR 編集、出力にも対応した編集ツールである、
     TMPGEnc MPEG Smart Renderer 6
    を使用すれば、録画データのCMカット等も可能です。

  6. 北海道の佐藤 より:

     はじめまして。北海道の佐藤といいます。
     当方も、日立のWoooを使い内蔵HDDとiVDRカセットを使用していました。
     先日、内蔵HDDが壊れたようで、録画データにアクセスすることができなくなりました。今後、テレビが壊れるとiVDRに保存した録画データが見れなくなることを想定し、色々調べ、このブログに辿り着きましたのでご教示ください。
     当方は、 I-Oデータ「RHDM-US/EXP」をすでに所有しており、SONYの「PC TV PLUS」でiVDRカセットの中身を視聴することは可能です。
     ゆうちかさんは、REC BOXの「HVL-DR」にダビングしたそうですが、「HVL-DR」の対応表に「RHDM-UT/TE」はありますが、「RHDM-US/EXP」が無く購入にちょっと不安を感じています。何か、特別な作業が必要かご教示いただきたいと考えています。
     最終的には、録画データをMP4に変換して保存と考えています。(iVDRカセット→ブルーレイ→Leawoの変換ソフトでMP4)

    • ゆうちか より:

      北海道の佐藤さん
      お読みいただきありがとうございます。

      > 「HVL-DR」の対応表に「RHDM-UT/TE」はありますが、「RHDM-US/EXP」が無く購入にちょっと不安を感じています。何か、特別な作業が必要かご教示いただきたいと考えています。
      私の使用した、 RHDM-US/EXP → HVL-DR の移動は特別な設定は不要で、マニュアル通りの手順で可能でした。

      ご参考になれば幸いです。